成功法は売らない。ないから、そんなもの。

発端

最近、AI音楽やSNS運用について、「これが正解です」という言葉によく出会う。

そのままの言葉ではなくても、

AIで音楽を作る方法。
SNSを伸ばす方法。
収益化する方法。
フォロワーを増やす方法。
アーティストになる方法。

もちろん、参考になる情報はたくさんある。

Beatroseも実際、他の人の事例を見て試してきたし、それで改善できたこともある。

ただ、どうにも苦手なものがある。

一つの成功事例が、いつの間にか「正解」に変わっているものだ。

「正解」になる瞬間

「これをやったら伸びました」

ここまでは分かる。

「だから、これが伸ばす方法です」

このあたりから少し怪しくなる。

「詳しい方法はこちら」

そして、その先に商品がある。

実際、無料で見られる範囲まで入って、「この先には何があるんだろう」と偵察したこともある。

長い。

とにかく長い。

成功した(ように見える、あるいは自称)話があり、その方法には秘密があり、普通にやっていては分からず、しかしここまで読んだあなたにはその方法を知る機会があり――という話が延々続く。

で、最後に高額商品が出てきた。

そのとき最初に浮かんだ感想は、あまり上品ではなかった。

「で、おまえ誰?」

たいてい、そういうやつには黒歴史が、デジタルタトゥーが残ってるもんだ。

よくもこんなので、、、大きく出たなwwと、思う。

有料だから、ではない

有料の商品を売ること自体がおかしいとは思わない。

知識や経験には価値があるし、それを仕事にすることも普通のことだ。

違和感があるのは、別のところ。

その人が一度うまくいった方法が、なぜ自分にも当てはまることになっているのか。

特に音楽は条件が違いすぎる。

作っている曲が違う。
声が違う。
年齢も違う。
活動歴も違う。
届けたい相手も違う。
使える時間も資金も違う。

SNSなら、さらに投稿内容、既存フォロワー、開始時期、プラットフォームとの相性まで違う。

最大公約数として使える知識はある。

でも、「これをやれば正解」というところまで行くと、

ほんとに?

と思う。

こっちも結構やられている

他人のことばかり言っている場合でもない。

Beatrose自身、この数カ月で何度も「もっともらしい正解」に振り回されている。

「こうするとShortsが伸びるらしい」

試す。

伸びない。

「既存曲を繰り返し届ける方がいいらしい」

試す。

少し手応えはある。
でも、そのまま答えにはならない。

「この指標を見るべきだ」

それなら全部取ろう、とKPIを増やしたら、今度は取得可能性、自動化コスト、運用負荷まで含めて、

「そもそも、この数字は意思決定に必要なのか?」

というところへ戻ってきた。

AIも教祖になる

しかも今は、人間だけではない。

AIも、ものすごくそれらしい「正解」を出してくる。

理由まで付いている。

理路整然としている。

自信満々である。

だから余計に危ない。

人間の教祖を避けた結果、AIを新しい教祖にしていたら何も変わらない。

コトの本質って

今のところ、Beatroseが一番信用している方法は地味だ。

試す。

数字を見る。

違ったら変える。

自分の活動に合うものだけ残す。

誰かの成功例は、正解ではなく仮説として借りる。

最大公約数なんてない。
基本は個別最適だから、最後は自分でつかむしかない。

だからBeatroseは、成功法を売るつもりはない。

というか、残念ながら売るものもない。今のところ。

だって、ないから、そんなもの。

ただ、自分が落ちた穴については残していきたい。

何を試して、何が起きて、どこで失敗して、どう抜けたか。

同じ場所で困った人がいたら、その記録が判断材料になるかもしれない。

「俺についてくれば成功する」ではなく、

「ここ、穴あいてたぞ」

くらいでいい。

教祖じゃなく、曲を探そう。

その方がたぶん、音楽をやっている時間は長くなる。

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