発端
Spotify Canvasの制作方法を見直した。
最初は、Canvas用に新しい画像を作ることを考えていた。
曲ごとにImageFXでキービジュアルを作り、その画像を8秒動画へ変換する。
やることは単純に見えた。
でも、実際には人物も色も構図も安定しなかった。
新しく作るほど、Beatroseとして合わせ直す作業が増える。
そこで、前提を変えた。
すでに採用済みの素材を使う
Beatroseでは、フルMVやShort MVの制作時点で、かなりの数の静止画を作っている。
その中から実際に採用した画像は、人物、色、構図、世界観まで一度確認を通している。
Canvasだけ別の絵をゼロから作るより、その既存素材を起点にした方がいい。
そう判断した。
以後、Canvas用の一次素材は、原則としてMV/Short MVで採用済みの静止画から選ぶことにした。
画像ではなく、動きを設計する
制作の中心も変わった。
新しい絵を作るのではなく、採用済みの1枚へ、どんな時間を与えるかを考える。
髪や衣服の小さな揺れ。
雨粒。
ネオンの反射。
遠景の交通光。
動きは多くても1〜2系統。
8秒で物語を完結させる必要はない。
むしろ、始まりと終わりが自然につながることの方が重要だった。
Motion Designを先に決め、その内容をGoogle ImageFX(Omni)へ渡してCanvas化する。
この順番に変えた。
実制作で確認した
One Night Drive、True Echo、LightsAfterNightで試した。
One Night Driveは比較的早い段階で形になった。
ただ、それをそのまま再現できるわけではなかった。
True Echo、LightsAfterNightまで進める中で、ゼロから生成するよりも、既存の採用素材を固定して動きだけを設計する方が安定することが見えてきた。
修正対象が絞られる。
人物を直す必要がない。
背景を作り直す必要もない。
色合わせもほとんど不要になる。
見るべきなのは、動きとループだけになる。
制作工程としては、この差が大きかった。
一度作ったものを、別の場所へ使えるようにする
今回の見直しで、もう一つ変わったことがある。
MVやShort MV用に作った素材が、Spotify Canvasでも使えるようになった。
一度使った画像をそのまま使い回す、という意味ではない。
同じ素材でも、見せる場所が変われば役割も変わる。
Shortでは歌詞やフックのために使った画像でも、Canvasでは8秒のループとして動きを設計し直す。
素材は同じでも、体験は別にできる。
制作資産を一回限りで消費せず、次の媒体へつなげられる形になった。
判断
今後、Canvas制作では新規画像生成を標準にはしない。
まず、既存のMV/Short MV採用素材を見る。
そこから候補を選び、必要なMotion Designだけを設計する。
既存素材で成立しない場合だけ、新規生成やリファインを検討する。
順番を逆にする。
新しいものを作ることより、すでにあるものを使える形へ整えることを先にする。
結論
Spotify Canvasの制作フローは、
既存MV/Short MV採用静止画を選ぶ
→ Motion Designを設計する
→ Google ImageFX(Omni)で8秒Canvas化する
という形に落ち着いた。
一度作った映像素材が、別の媒体でも使える。
小さな変更だけど、制作ライン全体で見ると意味は大きい。
新しく作る量を増やすより、すでに作ったものを長く使える状態にする。
今回のCanvas対応は、その方向へ少し進んだ記録になった。


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